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本当に子育てしながら働きやすい会社かを見極める7つの質問―パパママ社員の本音トーク座談会

  • プラットフォーム部門 安藤かれん
  • 事業戦略室 育成企画部 伊勢田健介
  • アドバンストクリエイティブセンター
    クリエイティブ開発部
    近藤ゆい
  • CXトランスフォーメーション部門
    デジタルコンサルティング事業部
    人見真旦
  • エクスペリエンス部門
    CRM事業部
    藤崎有紀
※所属・役職、子どもの年齢は2021年5月時点のものです。

「子育てしながら働きやすい会社」「子育て支援制度が充実」「ワーママもたくさんいます」

最近はどんな会社の説明にも書かれていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

学生の皆さんにとっては「結婚や子育てなんて、まだまだ先。とりあえず入社してから考えればいい」と思っているかもしれませんが、いざその時になってからの転職は意外と大変。どうせなら、就活のいま、併せて見ておくと良いのでは?

子育てと仕事の両立で大事なのは、制度はもちろん、上司や先輩の理解やサポート、子育てしながら働きやすい雰囲気や文化が定着しているかどうか。そして、それらが整っている会社は間違いなく、パパママ社員だけじゃなく、すべての社員にとって働きやすい会社です。

電通デジタルは、「本当に」子育てしながら働きやすい会社なのか? 産休・育休を経験し、現在、子育てしながら働いている5人の社員に本音を語ってもらいました。

質問1.電通デジタルは、子育てしながら働きやすい会社ですか?

伊勢田

はい。私自身はとても働きやすいと思っています。

人見

私もそう思います。ただ、今の世の中的には、これが普通なのかも。他社の状況はわからないので。

藤崎

基本的な制度は揃っていますし、実際に産休・育休を取って特にネガティブな反応を受けたこともないので、働きやすいのではないでしょうか。

近藤

はい、私も働きやすいと思います。

安藤

私は電通デジタルで3社目なので、他の会社と比較した上でお答えすると、とても働きやすい会社だと思います!

質問2. 産休・育休を取りたいと言ったときの、周りの反応はどうでしたか?

藤崎

妊娠の報告をしたときは、仕事のタイミングとしてはあまりいい時期ではなかったのですが、上司も同僚も、間髪入れずに「おめでとう!よかったね!」という反応でした。すごくありがたかったことを覚えています。

産休前は当時の部門長をはじめ、同僚の皆さんにも温かく対応していただいて、心理的には何の負担もなく産休に入りました。

安藤

もともと入社当初から仕事をバリバリやっていきたい!と上司にさんざん言っていた人間だったのですが、いざ妊娠の報告をしたときは、「なぜ今、仕事から離脱するの⁉」という反応はまったくなかったです。むしろ上司も同僚も、まず私とお腹の赤ちゃんの体調を心配してくれて、無理しないでゆっくりやっていきましょうと言ってくれました。

近藤

妊娠の報告をしたら、女性はもちろん、男性社員も上司も「おめでとう。産休はいつから?」とフラットに聞かれたので、産休・育休をとりにくい雰囲気はなかったです。最初の妊娠が入社4年目のときでしたが、「早い」と言われることもなかったですね。

近藤ゆい

2016年新卒入社。企業のサービス開発や新規事業立ち上げ、またFacebook、Instagram、TikTokといったSNS施策の企画立案や、動画制作、インフルエンサー施策などを担当している。
子ども(1歳)。2019年5月から2020年7月まで産休・育休を取得。また2021年6月から2022年4月まで、第二子の産休・育休を取得予定。

質問3.妊娠から出産、育休からの復帰にあたり、会社や上司、同僚のサポートはどうでしたか?

藤崎

同じ部門の別の部署への復職でしたが、上司も顔なじみで、復職前にざっくばらんに相談できたのはありがたかったです。復職時期(2020年4月)はちょうどコロナの影響で、全社リモートワークに順次切り替えの時期でしたが、「変な気をつかわず、復職したいタイミングで帰っておいで」と言われましたし、その際に困ることも全然ありませんでした。

結果的にリモートワークには、だいぶ助けられました。通勤時間がないのがここまで快適だったとは。また、スーパーフレックス制度[注1]なので、日中に仕事できない分は前後に振り分けられて、とても便利です。反面、オフの時間との切り替えをしっかりつけていく必要はあると感じます。

近藤

私は正直なところ、復職はいろいろ大変でした。復職時は皆さんとても優しく迎えてくれました。ただ、部門初の産休・育休取得者ということもあり、具体的に周りがどう何をサポートすべきなのか明確になっていないことが課題としてありました。

そこで全社的に復職者用のサポートプログラムがないのであれば、自分で作ってしまおうと思い、「復職者向けのチェックシート」を作りました。これを見れば、上司は復職者に対して何をサポートすべきか、復職者は会社と上司に何を確認すべきかがわかります。今年から全社で運用しています。

安藤

私は妊娠中、一時期入院するほどつわりが酷かったりでなかなか体調が優れなかったのですが、上司も同僚も嫌な顔一つせずに業務を引き継いでくれ、助けてくれました。妊婦特有のしんどさを考慮しながらサポートしてくれて、本当に感謝しています。

復職に際しては、育休中に子どもが体調を崩しがちだったのと、私一人で育てているということもあってフルタイムでの復職は不安も大きかったですが、育休中もこまめに上司に相談することができ、復職のイメージを固めるための面談を重ねました。

その中で会社が新しい制度として導入を検討している「パパママプロジェクト」[注2](オンラインでフル在宅でフルタイムで働ける制度)のPoC(概念実証/コンセプト実証)のお話をいただき、そのおかげでフルタイムで復職を果たすことができています。

また、復職のタイミングで、デジタル広告の営業としてクライアント企業に対しメディアプランニングや戦略立案をするアカウントプランニング部門からプラットフォーム部門へ異動し、Web広告の運用コンサルティングや入稿などを担当することに。研修プログラムを組んでもらい、働き方や時間に制約がある人間であることを、上司を含めたチーム全員に周知してくれたおかげで、スムーズに復職できました。

安藤かれん

2017年中途入社。復職後はプラットフォーム部門へ配属となり、広告運用や入稿などをメインで担当しつつ、足元の業務の生産性向上などの業務を担当している。
子ども1人(1歳)。2019年5月から2020年7月まで産休・育休を取得。

質問4. 男性社員の育休取得に際して、何か障害はありましたか?

伊勢田

特に障害はなかったのですが、それは短期間だったからかもしれません。男性の育休は私の周囲だと数日~1ヵ月が多く、それより長期の人はまだまだ少ないのが現状です。

実際、管理職としては、入社や転職したばかりとか、プロジェクトの佳境だからとか、そういった理由で産休・育休を認めないと言うこと自体が、管理職としての資質を問われるという空気感は、かなり強くなっていると感じますね。

伊勢田健介

2013年、ネクステッジ電通(電通デジタルの前身)の立ち上げに参画。2021年5月、育成企画部の事業部長に着任し、全社的な人材育成環境の整備や研修企画、制度設計、採用支援など、社員の成長に関わる各種プロジェクトを推進している。
子ども2人(3歳と1歳)。2021年3月に育休を取得。

人見

私もそう感じます。そもそも産休・育休期間を加味した上でプロジェクトのアサインをするのがマネージャー(管理職)の仕事だというのが、今では一般的な認識になっていますし。

私の所属する事業部では、事業部長を含め、子どもができた男性社員は全員育休を取っています。育休取得に際しての障害はまったくありません。

私自身は、有休で長期休暇に入るのと同じ感じで引き継ぎを行って、育休に入りました。3月で完了するプロジェクトの納品直前で離脱する形になりましたが、1年間一緒に取り組んできたクライアントからも、「おめでとうございます。ぜひ取ってください」と言っていただいて、ありがたかったですね。

人見真旦

2017年中途入社。クライアント企業のデータプラットフォーム運用やデータセキュリティ対応、営業/マーケティング周りの業務改革を支援している。
子ども1人(0歳3ヵ月)。2021年2月から3月まで、育休を取得。

質問5. 育休/産休をとったことで、今後のキャリア設計にプラスやマイナスの影響、ビジョンの変更などはありましたか?

安藤

もともと仕事が大好きで昇格もしていきたいと強く思っていましたが、子どもを授かり、産休・育休を経て、子どもとの時間も仕事と同じくらい大切にしたいと思うようになりました。

今は、営業にいたときとはまったく別のスキルを取得するおもしろさもあって、業務の幅が広がり出産前よりもスキルアップしたと実感しています。

今後もキャリアアップには積極的にチャレンジしていきたいですし、もう少し子どもが大きくなったら、またアカウントプランニング部門に戻ってデジタル広告の営業も担当してみたいですね。

藤崎

私は逆で、子どもを授かる前は、自分のできる範囲で仕事をして、それに見合うお金さえもらえればいいと思っていました。

子どもができたことで、いろいろお金が必要だねとなって、もっと稼ぐためには上に行くしかない、マネージャー(管理職)を目指すしかないんだと腹を括りました(笑)。

復職後は、新しい仕事にチャレンジしていることもあり、キャリアアップや業務の幅を広げるという意識が以前よりも強くなったと感じます。そういう意味で、産休・育休はプラスになりました。

近藤

私は今第2子を妊娠していて、正直なところを言うと、今後のキャリア設計にちょっと迷いがあるんですよね……。

最初の産休・育休は入社4年目のときで、ちょうど仕事の楽しさややりたいことが明確になった時期。育児によって自分のキャリアが犠牲になるという実感もけっこう強かったです。第2子の妊娠がわかったときも、新しい分野に挑戦し始めたばかりということもあり、今後のキャリアはどうなるのか、複雑な気持ちもありました。

もちろん家族の時間を大切にしたいけど、もっと仕事もがんばりたいという気持ちも強くあって、今後どうやって仕事のキャリアを積み上げていくべきか、まだ見えていない部分も多いです。

安藤

すごくわかります! キャリアアップもしたい、お金も必要!って思いますよね。とにかく、今は前向きに頑張るしかないんですけど、ただ、目の前の仕事を一生懸命頑張るだけじゃなくて、後進のロールモデルになれるようにということは意識しています。

質問6. 電通デジタルは育児をしながら働く環境を整えることに積極的に取り組んでくれる、あるいは声を聞いてくれる会社ですか?

近藤

復職時に苦労した経験から、他社を参考に、電通デジタルにも導入した方がいい制度をまとめて、役員や人事の担当者にプレゼンをしたことがあります。

結果的には、一度にすべてを制度化するには時間がかかるから、可能なところから一つずつ実現していこうという前向きな回答をいただきました。経営のポジションにいる人たちが、私のような一社員の声に反応してミーティングの場を設けてくれたことに、とても感謝しています。

藤崎

会社のSlackに「ソーシャル」というワークスペースがあって、その中に「パパママが集うチャンネル」があります。

子育てに有益な情報をシェアしたり、相談し合うチャンネルなんですが、それだけではなく、パパママの働き方について議論したり、新たな提案をしたりなど、建設的な意見交換の場にもなっています。ある程度まとまった意見は伊勢田さんが経営層に提出してくれて、子育て社員の不便を顕在化するための場所、ツールになっています。

上司の顔色を伺いながらではなく、社員同士で愚痴や文句を言うだけでもなく、フラットにディスカッションするのがとてもいい雰囲気で、この会社は社会の変化に応じて変わっていく余地があるなと感じています。

藤崎有紀

2011年、電通イーマーケティングワン(電通デジタルの前身)に中途入社。復職後にCRM事業部に配属となり、CRM施策の企画立案やLINEアカウントの運用を担当している。
子ども1人(2歳)。2018年11月から2020年4月まで産休・育休を取得。

質問7. 最後に、いつか結婚して子どもができたときには、仕事と育児を両立したいと考えている就活生へ、伝えたいことは何ですか?

近藤

妊娠、出産を経て、子育てしながら働くことは、正直大変なことも多いです。でも、それが理由で辞めようと思ったことはないし、復職後から即フルタイムで働き、かつやりがいのある仕事をしています。

制度的に足りないところもまだありますが、自分たち自身の手で理想を実現していける可能性があります。声を上げやすい雰囲気は、大きな魅力だと思っています。

安藤

子育てをしながら働くには、会社の理解、職場のメンバーの理解が必要だと思います。そのおかげで、これまでもいろいろなピンチに対応しつつ、仕事に取り組むことができました。

実は、電通デジタルの女性の育休復職者は、ほぼ全員がフルタイムでの復職です。時短とフルタイムでは、働く時間だけでなく、収入も変わってきます。

世の中のイメージだと「ママになると時短で働く」というイメージがあるかもしれませんが、電通デジタルがママになってもフルタイムでの復職をデフォルトとして後押ししてくれるのは、特筆すべきことだと思います。こうした話に好感を持った方は、ぜひ選考にチャレンジしてほしいです。

藤崎

「仕事と育児の両立」と気負わなくても大丈夫。仕事や育児以外のことを含めて、自分なりにバランスをとって働けばいいですし、電通デジタルはそれを受け入れてくれる会社です。

フルタイムの復帰だけでなく、時短制度もありますし、新しい制度の策定にも意識的に取り組んでいます。ただ若い会社というだけでなく、懐が深い会社でもあるということは、お伝えしたいです。

人見

いつか結婚して子どもができたら、男性もぜひ育休を取ってほしい。仕事に没頭するだけでなく、育児に専念して、子どもと正面から向き合う時間を持つことは、人生の中でもひときわ輝く体験になるはずです。そのためのバックアップは積極的にしていきたいです。

伊勢田

私も、育休を取ってすごく良い経験になったという感想しかありません。育休は、家庭への向き合い方において普通の有休とはまったく違いましたし、業務や働き方にも良い影響がありました。

「仕事と育児の両立」というのは、「自分らしく生きたい」という願いに直結していると感じます。仕事に熱心に取り組むことと、子どもを持つことが背反しない環境を作るために、今いるメンバーはさまざまなことに取り組んでいます。

そして電通デジタルは、社員の声に耳を傾け、対応してくれる会社です。風通しの良さは魅力のひとつですし、これから入社してくる皆さんと一緒に、より良い会社を作っていきたいと思っています。

脚注

注釈
1. ^コアタイムなしのフレックスタイム制。働く場所も時間も、労働者が自由に決められる。電通デジタルでは、グレード2(全6段階の2段階目)以上の社員が利用できる。 2. ^コロナ前までは全社的に月5回までの在宅勤務が認められており、安藤さんはパパママプロジェクトのPOCとして、特例で月5回の上限をなくしたフル在宅を認められた。しかし、コロナ後は全社リモートワークになったため、現在はどのママもオンラインで在宅でフルタイム勤務可能となっている。